小西康陽さんからいただいた5つのことばたち

2024年12月18日 09:59

写真 真舘嘉浩

ぼくにとっては
ジョニ•ミッチェルの『ブルー』より、
ずっと大切なアルバム。
小西康陽

くやしいことに、またしても名作。
いま、いちばん凄い音楽家。
聴き終えると
居ても立っても居られなくなる。
小西康陽

またしても傑作。
「ナポリタン」という曲の
2分17秒のところの転調で、
ぼくは気絶しました。ご注意。
小西康陽

うつくしく、やすらぎに満ちた音楽。
けれども、あなたが音楽、
あるいは何かをつくる仕事にある人だったら、
心に火がついて
何かをせずにはいられなくなるだろう。
そんなアルバム。
小西康陽

ノラオンナさん、古川麦さん、外園健彦さん。
うた、ウクレレ、ギターとギター。
美しい瞬間ばかりを収めた、
これは詩集だ。
小西康陽



スサー。春からリリースに向けて、さまざまな必要のクリアを重ね、なんとか無事にプレスにまわし少しだけほっとして来週のアルバム到着を待つまでのこの時間が1番好きかもしれない。

そろそろ眠ろうかと湯たんぽを抱きしめながら布団に顔を埋めていると
小西さんからコメントが届きました。
もう少し遅かったら気がつくのは朝だった。
なんて絶妙。

なんとかロマンチックの頃初めてお会いして、その後のリリース作品全てに小西さんから帯コメントをいただいています。
もちろん私からお願いするのですが、
毎回快諾してくださり
毎回励まされています。
小西さんにも
アルバム作りに参加していただいているような
小さなうれしい気持ちです。

今回のスサーへの帯コメントについては、小西さんはさすがに、フレッシュなことばがみつかるかどうかそこが心配ですがとおっしゃっていました。いつも、ぼくにはピンとこないと言われる可能性も覚悟しながら私はお願いします。ちょっと色っぽくない表現なのですが、税務署に確定申告に行き、受領のハンコをばんっと押されたあとのあの清々しい報われた気持ちに似ています、この感情。よしって。まるでスサーです。いつもならいくつかいただいたコメントからたったひとつを選ばせてもらうのですが、一日中迷ったあげくに、はたと気がつき、ひとつじゃなくたっていいんじゃない?全部を使わせてもらうことにしました。だから帯コメントは5つのバージョンがあります。丸いステッカーを貼ります。皆さんへお願いです。ゆっくりきれいに剥がしてプラケースに貼り付けてください。そのために紙ジャケではなくプラケースにしたのです。寺田マユミさんの素晴らしいイラストレーションには貼りたくないし。パッケージを含むアルバム作りがわたしは本当に大好きなんだなとつくづく思いました。受け取ってくださったみなさんがよろこんでくれるかなとそれだけを楽しみに作りました。何度も言いますが
外園健彦さんと古川麦さんのギターが
本当にうつくしくてやさしいです。
スサー、
ぜひ手に取って聴いてください。
小西さん、ありがとうございました。

2024年12月11日 
ノラオンナ

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